Teacher's Royal Highland
12 Years Old
ティーチャーズ ロイヤル・ハイランド12年
スコッチ・ブレンデッド
43%
輸入:丸紅食料
ティーチャーズの古酒。90年代流通と思われる代物。大阪のとあるブティックな洋酒専門店で購入。
現行品のティーチャーズ・ハイランドクリームやセレクトのイメージが強くて、ティーチャーズという銘柄をあまり美味しいと思ったことがなかった。
けど先日、神戸のとあるバーでティーチャーズ・ハイランドクリームの70年代流通ボトルを飲ませていただいて、そのイメージはガラリと変わりまして。
ということで、今回手を出したわけです。
ここで改めて、ティーチャーズについて。
ブランド名は創業者ウィリアム・ティーチャーが由来。W・ティーチャー氏は1830年にグラスゴーの食料雑貨店に雇われ、1851年にワイン・スピリッツ商として独立。独自のブレンデッド・ウイスキーづくりに励み、1876年にロンドン進出。
「ティーチャーズ ハイランド・クリーム」が登録されたのが1884年。モルト原酒の比率が45%以上と、当時のスコッチでは破格の比率だったそうです。1898年に念願の蒸留所を建設。それがアードモア蒸留所。
そして、同社は従来のコルク栓(栓抜きが必要)に取って代わる新しいコルク栓(現在のコルク栓と同形状)を発明。
1960年にグレンドロナック蒸留所を買収。1976年にアライドグループの傘下となり、現在はアードモア蒸留所と共にビームサントリー社の所有に。(※グレンドロナック蒸留所の現所有者はブラウンフォーマン社)
※以上は、ウイスキー検定公式テキストから
何時迄も飲んでいられるブレンドの先生
香り
ライム、オレンジ、メロン、マンゴー、りんご、さくらんぼ、芝生、トースト、シナモン
味
クリーミー、スムーズ、ダークチョコレート、ナッツ、レーズン、紅茶、バニラ、バナナ、ハチミツ
余韻
少しスモーキー、タンニン、革、ビスケット
ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはナッティさが出てきますがフルーティな感じは相変わらず強い。舌触りは滑らかさが強調され「シルキー」な印象に。穏やかで微かなディレイが数回。
と言うことで、手を出して本当によかった。これは美味い。
非常にまろやかでクリーミー。スムーズでありながら、後半にかけてゆっくりスモーキーが上がってくる。しかも非常に程よい具合で。そしてシェリー樽由来と思われるちょっぴりスパイシーなニュアンスやレーズン感、革製品っぽさがこれまた程よい。
ブレンディングの妙を感じさせる逸品。もし見かけたらマストバイのアイテムです。
それでは、良い夜を。
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