2021年7月7日水曜日

ジャパニーズクラフトウイスキーについて その3

はてさて、この章も長いもので3回目まで来てしまいました。
最近運よく飲むことができたジャパニーズクラフトウイスキーについて、適当に書かせてもらっているこの記事も今日で最後です。一旦。

秩父10年 ザ・ファースト・テン
もはやこれは他の新興クラフトウイスキーに対する当てつけでしょうね。「ファースト・テン」って。。。

amazonから

イチローズ・モルトで有名なかのベンチャーウイスキーが手がける秩父蒸留所からリリースされた10年もの。2020年にボトリングされたものです。現在のクラフトウイスキーブームの先駆者であるベンチャーウイスキーから、このタイミングでわざわざ「ファースト」と言う名前を付けて出された10年もの。「ここまで来い」って言われているような気がしますね笑

味わいは文句の付けようがない美味さ。ベリー系の香り、スパイシー、蜜のような美味さのあと、長く心地よい複雑に変化する余韻が続きます。間違いなく美味しいシングルモルトですが、あえて言わせてもらえれば「印象に残らない」とだけ言わせてもらいます(強がりwww)

余市や山崎のような印象的で確立されたジャパニーズ・シングルモルトにはまだまだ遠いかと思います。あくまで個人的な感想ですが。

それこそが、日本中いや世界中で増え続けているクラフト・ウイスキーの宿命というか、最大の課題だと思います。偉そうな言い方をすれば、「まだまだ」ってことです。

くれぐれも誤解のないように言っておくと、秩父10年は最高級に美味しいですよ。それは誤解なきよう。

桜尾 1stリリース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e186a6ce7b41f3dedd52ec93a704468b0b387ef3

我らが広島・廿日市のサクラオブルワリー&ディスティラリーから遂にリリースされたシングルモルト。桜尾と戸河内の2種類がリリースされましたが、どちらも数量限定で一般量販では買えない様子。すでにメルカリなんかで転売されてとんでもない価格になってます汗

シェリー、バニラ、ピートでほんのり潮の香り。バランス感覚に優れた一品で売れると思います。個人的にはど真ん中すぎて没個性的かとも思われますが、それは飲兵衛にとっての話。ピートがそもそも苦手な人にとっては「本格シングルモルトの一角」とも言える味わいです。


戸河内 1stリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000014.000031463.html

桜尾同様に、サクラオブルワリー&ディスティラリーから同時リリースされたシングルモルト。
バニラ、バーボン樽、パイナップルで穏やか。広島県県北にある戸河内トンネルで貯蔵された樽で構成されたシングルモルト。

静かだが隠れた情熱を感じる。そんなウイスキーです。非常に飲みやすい。

まー、こんな所でこの企画は一旦終了。今後もジャパニーズクラフトウイスキーがどんどん盛り上がっていきますように。100年栄えよ!!では。


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