Synthesis for La Maison Du Whisky
シンセシス・フォー・ラ・メゾン・ド・ウイスキー
スコッチ・ブレンデッド
コンパスボックス社
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
Alc.50%
全6000本
輸入:Three Rivers
ラ・メゾン・ド・ウイスキー(LMDW)は、フランスのインポーターで、日本からもニッカウヰスキーや江井ヶ島蒸留所、厚岸蒸留所などが輸出されています。
そんなLMDW向けで、2022年のウイスキーライブパリ向けに作られたボトルだそうです。
コンパスボックス社では、例のごとくレシピが公開されておりまして・・・
スペイサイドのシングルモルト2種類 41%
ハイランドのシングルモルト2種類(クライネリッシュとその他) 29%
シングルグレーン2種類(ガーバンとその他) 30%
熟成に使用した樽はトースト・チャー・シーズニングしたアメリカンオークバレル、1stフィルバーボンバレル、シーズニングしたオロロソシェリーホッグスヘッドだそうです。
"COLLECTION ANTIPODES"と書かれている通り、対蹠地を意味するS極とN極が描かれているデザインがまた良いですね。
また、ボトルにはテイスティングコメントが以下の通り書かれています。
An oily and fruity note with buttery vanilla toffee and nutty peat. The palate is thick and intense, bursting with the flavours of orange oil, peat and cherry. A true synthesis of disparate parts.バターのようなバニラ・トフィーとナッツのようなピートのオイリーでフルーティーな香り。味わいは濃厚で力強く、オレンジオイル、ピート、チェリーの風味が溢れます。まったく異なるパーツの真の統合です。
オイリーでバター+程よいピート感
香り
バター、バニラ、オイリー、クルミ、マッシュポテト
味
結構ヘビー、オレンジ、オイル、泥炭、バター、カシス
余韻
程よく長い、予想に反して穏やかで柔らかい、モルティ
ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはあまり変わらない印象だが少し明るくなりフルーティになる。味はシナモンなどのピリピリ感が強まる。結構ピリピリ。余韻は少しだけ短くなり、煙っぽいニュアンスを伴う
得点 93点
はい、美味しい笑
結構しっかりリッチな余韻もありますし。なかなか完成された商品な気がします。このオイリーさの正体を知りたいところですがね。思い当たるとしたら、ベンネビスとかクライゲラヒとかかなぁ。
70%がモルトで30%がグレーンっていう比率も面白いですよね。大手はまずやらない、もしくは出来ないだろうチャレンジというか遊びというか。こういう部分がコンパスボックス社の強みだと思います。本当に美味しいものしか作る気がない、っていう気概ですかね。素敵です。
それでは皆さん、良い夜を。
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