2020年1月29日水曜日

富士山麓シグニチャーブレンド


富士山麓シグニチャーブレンド
Fuji-Sanroku Signature Blend

ジャパニーズ・ブレンデッド
50%
ノンチルフィルタード

2020年初のジャパニーズ・ウイスキー。キリンディスティラリー株式会社が、富士御殿場蒸留所で製造。

オフィシャルサイトはこちら。
http://www.fujisanroku.jp/products/signature.html

このウイスキーが発売されたのは2年ほど前ですかね?覚えている範囲では。大学生の頃、「富士山麓」は非常に美味しいウイスキーだなぁって思いながら飲んでいた記憶があって、この度購入してみた次第です。


このシグニチャーブレンドを飲んでみて感じたことは「ジャパニーズらしくなく、スコッチでもバーボンでもない」ってことですかね笑

「ジャパニーズらしくなく」って言いながら、「ジャパニーズらしさって何??」って自問してしまいます。そもそも、まだまだジャパニーズ・ウイスキーって言い張れるウイスキーがどれほどあるというのか?ニッカやサントリー、イチローズモルト、富士山麓、マルスといったあたりは海外での輝かしい受賞歴もあり、まさにジャパニーズ・ウイスキーの代表と言って良いと思いますが、それでもサンプルとしては少なすぎる。今日、広島・廿日市の桜尾蒸留所のようなクラフト蒸留所が次々に産声をあげているとはいえ、それらのウイスキーが本格的に商品化されるのはまだ先の話で・・・。

そんなことを考えながら改めてこの富士山麓シグニチャーブレンドを飲むと、ニッカやサントリーらとは明らかに方向性の違うジャパニーズ・ウイスキーであることが分かる。これはアンチテーゼなのかもしれない。と思えるほどに・・・。

結論から先に書かせてもらうと、富士山麓シグニチャーブレンドは「好みではない」です。が、味わいや香りの面白さ、表現としての幅広さに着目すると、これはこれでなかなか良いウイスキーに思われるわけで。悪い言い方をすると「濃くてうるさい」、良い言い方をすると「賑やか」って感じのウイスキーです。

しかし、総じて「浅さ」を感じてしまうのは何故??もう少しウッディさが前に出ても良いような・・・。というか、もう少し静かになってくれても良いような・・・。んー、このへんはなんとも言えない。完全に私の好みの問題ですね汗

さて、そろそろまともにテイスティングコメントします笑


加水で形が整うお喋りなウイスキー
香り
ドライなシェリー、イチジク、チャーした樽、べっこう飴、ビスケット、ベリー系、パイナップル、さくらんぼ


べったり重たい、ぶどうの皮、微かにピーティ、終盤にかけて少しだけレモン、たぶん焼き牡蠣に合う

余韻
煙っぽさが上顎を刺激する、スモーキーというほどではない蒸気、樽っぽい

ドロップアップ(1滴加水)
うん、ドロップアップすると喧騒が薄れて、まろやかで心地よいべっこう飴に変わった。なるほど、加水がキーなのかもしれない。余韻もちょうどいい感じなった。

ロック
甘みが前に出てくる。そうですね、加水やロックが飲みやすくて程よいかも。それにしても個性的なウイスキーです。個人的に仏壇とか畳を感じるのはなんでだろう?「ジャパニーズ」って思いすぎてるのかな笑

という感じです。ロックでも液体が冷えてくると、急に静かになりすぎるのでオススメはドロップアップですね。オフィシャルサイトではストレートと、ウイスキーに対して1/5くらいの量の水を加えて飲むことをオススメしています。なるほど。ふむふむ。





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