2019年12月26日木曜日

ウイスキーの言葉 ⑦ 続・シェリー

今回は、 シェリー樽のウイスキーに対する影響を考えていこうと思います。

シェリーは、ブドウ由来のお酒であるだけにシェリー樽を使ったウイスキーはまずレーズンっぽい、ドライフルーツな印象があります。そのレーズンが樽っぽさ(オーキー)と交わって舌の上にベタって残るタンニンっぽいニュアンスを作る、と勝手に思っています。

すいません、今回は私の所感がほぼほぼ占めます笑



シェリーがもたらす果実感
そんなブドウに端を発する果実感はブドウの枠を超えてイチゴマンゴーなどにも通じるものがあります。

「イチゴ」という言葉で一番に思い出されるのはLinkwood(リンクウッド)ですね。

https://d-ksmt.blogspot.com/2016/05/blog-post_26.html

2016年5月に福岡のバーで飲んだLinkwood 26 yo THE SCHOOL OF MALT Dave Broom
(リンクウッド 26年ザ・スクール・オブ・モルト デイブ・ブルーム)はいまだに忘れられない。まさに「いちごジャム」だった。

左のボトルがリンクウッド

「いちごジャム」と言ったのは、本当にいちごみたいな酸味を帯びた果実感がしたことと、タンニンというかもっとヌタっと思いジャムっぽい感覚を受けたことに他ならない。

スクール・オブ・モルトのリンクウッドは今は販売されていないらしい。ということで、OB(花と動物シリーズ)12年のリンクを貼っておきます。




あー、あの「いちごジャム」をまた感じたい笑



キャラメルの爆弾
「シェリー樽だけを使用した」という謳い文句のウイスキーはいくつかあります。世界一有名なのはMaccalan(マッカラン)でしょうか。「シングルモルトのロールスロイス」ってやつですね。

しかし、そんなマッカランではなく、シェリー樽だけを使用して「キャラメル」味をどこまでも追求した(蒸留所にそんな意図はないと思う笑)ウイスキーがGlendronach 18 yo "Allardice"(グレンドロナック18年「アラダイス」)






いまこんなに値段上がってるんですね!!びっくり。1万円超えるのか。7,8千円くらいで買った記憶があるけども。いや、そりゃー忘れられないくらい美味しいんです。まさに「キャラメル爆弾」

2015年10月の記事。
https://d-ksmt.blogspot.com/2015/10/blog-post.html


「アラダイス」は本当におすすめの一本。もう少し価格が落ち着くのを待つべきではありますが笑 ウイスキーの世界を一つ拡げてくれる代物です。



スウィートでもありビターでもあるチョコレート
シェリー樽がもたらす効果として一番に神秘的だと思うのが「チョコレート」感。この感覚は本当に素敵。少し薄い感じで苦味を伴う「ココア」もまた素敵ですが、バーボン樽由来のバニラと相まって「ミルクチョコレート」だったり、チョコレート度が高くて「ビターチョコレート」になったりと、非常に表情豊かな部分でもあります。

チョコレートは存分に感じることができるウイスキーは何か?と聞かれると、一番に思いつくのはBallantine's Aged 17 years(バランタイン17年)



https://d-ksmt.blogspot.com/2019/08/ballantines-aged-17-years.html

今年の8月に記事に書いてましたね。"The Scotch"と称されるブレンデッド・ウイスキーのビッグネームの一つ。

あまりにも単純な脳みそで申し訳ないんですが、「バランタイン」と聞いて、「バレンタイン」を思い浮かべてしまい、そこから勝手に「チョコレート」につながっているのです笑

しかし、そんなギャグではなく、このバランタイン17年は甘いチョコレートを感じさせてくれる素晴らしい一本。その中にスモーキーが軽やかにきらりと光ったり、とっても複雑で楽しめる美酒です。紛れもなく美酒。





んー、本当にシェリーってのはまとまらないなー。続くのかなー笑
では、おやすみなさい。


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