Torabhaig The Legacy Series 2017
トラベイグ ザ・レガシー・シリーズ2017
スコッチ・シングルモルト(アイランズ)
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
輸入:明石酒類醸造
Google Mapで作成 |
スカイ島第2の蒸留所
2017年、スカイ島でタリスカー蒸溜所(1830年創業)以来、実に187年ぶり2番目に建設された蒸溜所。
ゲール語で「湾を見下ろす高台」という意味を持つ蒸留所は、スカイ島の南岸トラベイグの地にある古い農家を改造して2017年にオープン。
故イアン・ノーブル氏の計画を受け継ぐ形で、ボーダーズ地方に本拠を置くボトラーズ会社モスバーン・ディスティラーズ(ハイドンホールディング傘下)が創業。
スチルはバルジ型で初留・再留1基ずつの計2基。
また、トラベイグ蒸留所は、日本の兵庫県明石市に新設された海峡蒸留所と姉妹関係に当たる。そんな縁もあって日本への輸入は海峡蒸留所のオーナーである明石酒類醸造が担っている。
さて、そんなトラベイグのレガシーシリーズ2017は、まさに当蒸留所のファーストリリースボトル。今回、このボトルを手に入れた経緯は、神戸阪急で先月行われた「英国フェア」にお邪魔した際、信濃屋のA氏とお話する機会をいただき、色々教えていただいた中で、このボトルをおすすめいただいたから。いやー、営業って恐ろしいね笑
「Well-Tempered Peat」と呼ぶ特徴的なスタイルで、ピーテッドスピリッツに強いこだわりを持ちウイスキーを製造。アメリカンバーボンバレルの他、シェリー樽、ポートワイン樽、ラム樽、コニャック樽等様々な樽を使用してますが、今回の2017はバーボンバレルのみを使用しているらしい。
フェノール値は16ppmとのことで、アイラ島では比較的フェノール値の低めなボウモア12年(25-30ppm)よりも低いということになります。ちなみに同じスカイ島のタリスカーのフェノール値は18-22ppmとのことで、タリスカーよりも若干低い値ということになるようです。
世界中で32,000本、日本国内はわずか600本という限定流通。これは買ってよかったなー、A氏改めてありがとうございました!!
どこまでも続く塩タンとフルーツ感
香り
レモン、塩タン、葱、油性マジック、芝生、麦芽、苔
味
メロン、アプリコット、ミント、ビスケット、スモーク、スパイシー、焦げたベーコン
余韻
長くて柔らかい、蝋燭のようにゆっくり溶けて行く
ドロップ・アップ(1滴加水)
香りは塩タン・焼肉のイメージから離れられない笑
味わいはスパイシーさが強まる以外はストレートとほとんど変わらない。余韻も相変わらず。ということで、ドロップ・アップだけではあまり違いが見出せない印象。
トワイス・アップ(1:1で加水)
この焼肉スモークはなぜ変わらないんだ笑
フルーティだけど、どことなく骨太な味わい。スパイシーさは健在。
レーダーチャート
得点 90点
正直言うと、ここまで出来栄えの良い商品だとは思っておらず舐めておりました笑
タリスカーとは違ったアプローチですが、これは人気出るだろうなー。
今年4月に第2弾となる「トラベイグ – アルトグラン レガシーシリーズ セカンドエディション」もリリースされました。今後が楽しみな蒸留所の一つです。これはファンになるかも・・・。