2023年4月21日金曜日

BAR:大阪BAR PARKMOREさんにて

大阪BAR PARKMOREさんにて。

大阪・北新地に所在するモルトバーです。この日は、ここからモルトおたくな夜が始まりました。(私は決してモルトおたく、モルト小僧ではありません。ブレンデッドもアイリッシュも大好きなウイスキー博愛主義者です笑)



Fuji Gotemba Distiller's Select Cask Strength
富士御殿場 ディスティラーズ・セレクト カスク・ストレングス

ジャパニーズ・シングルモルト
蒸留:2014年5月
ボトルNo.1238
51%

1杯目と言うことで、おすすめのハイボール(「〇〇なハイボール」とか言うメニューでしたが忘れました笑)を注文したところ作っていただいたのがこちら。

乾いた喉にちょうど良い一杯。ちょうど良いマニアックさ笑

個人的に富士御殿場は、グレーンが非常に美味しくてモルトはあまり評価しておりませんでしたが、このモルトは良いですね。骨太な印象とバランスの良さ。



Method and Madness Single Pot Still Mulberry Cask Finish
メソッド・アンド・マッドネス シングルポットスチル マルベリー・カスク・フィニッシュ

アイリッシュ・シングルポットスチル
46%

"Mulberry"(マルベリー)とは、「桑(くわ)」のことで、このボトルはバーボン・バレルで熟成後、桑樽でフィニッシュをかけたものだそうです。

そもそもこの「メソッド・アンド・マッドネス」とは、アイルランド・ミドルトン蒸留所の実験的なシリーズだそうです。

そのレンジにはシングルポットスチルの他に、シングルモルト、シングルグレーンなどが含まれています。

飲んでびっくりしたことは、アイリッシュというよりバーボンに近いこと。「桑」の要素は個人的にはあまり分かりませんでしたが、逆にバーボンっぽく回帰している(という表現が正しいのか分かりませんが・・・)のかってほどにバーボンぽかった汗

これは、「バーボン樽熟成のアイリッシュやスコッチ」という意味ではなくて、I.W.ハーパーやジムビームのような「バーボン」を指しています。

アイルランドの老舗・ミドルトンの新提案、挑戦的なシリーズというところでしょうか。これは面白い。



William Lawson's (1980s bottle)
ウィリアム・ローソン 80年代ボトル

スコッチ・ブレンデッド
43%

PARKMOREさんで最後にいただいたのはオールドのブレンデッド・スコッチ。

ウィリアム・ローソンといえば、2022年の出荷ベースでスコッチウイスキー第5位。ブランド所有者はバカルディ社、製造元はジョン・デュワーズ&サンズ社です。日本ではより有名なデュワーズやホワイトホースよりも出荷量は上なんですよね。

キーモルトになっているのは、マクダフ蒸留所の原酒。現在はマクダフ蒸留所もバカルディ社がオーナーです。

ウィリアム・ローソンはフランスでよく売れていたそうですが、ロシアや東欧、スペイン、ポルトガルで急激に売り上げを伸ばしているそうです。

現行品はやまやさんではよく見かけますし、普通にオンラインでも購入できます。しかも1,000円台で。

残念ながら現行品の一番安価なレンジは飲んだことがない。13年ものは以前購入した履歴があります。

今回いただいた80年代ボトルは、やはりオールドボトルらしい「湿気っぽさ」「カビやホコリ」は感じますが、これはオールドの楽しみの一つということで。ご愛嬌ですね。

シェリーがやはり贅沢に感じられ、「モルト含有率の高さ所以」とマスターもおっしゃっていましたが、やはり味が濃い。

どうしてもアルコールは少し抜けたような印象はありますが、状態は健全だと思われました。

状態の良いオールドボトルに出会えると、本当興奮しますよね笑



それでは皆さん、良い夜を。

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