2020年12月9日水曜日

The Glenlivet Nadurra Peated Whisky Cask Finish


The Glenlivet 
Nadurra Peated Whisky Cask Finish
ザ・グレンリヴェット ナデューラ・ピーテッド・ウイスキー・カスク・フィニッシュ

シングルモルト・スコッチ
ノンチルフィルタード
カスクストレングス
バッチNo.PW1016
62%

Nadurraとは自然

"Nadurra"とはゲール語で"Natural"の意味。自然な状態のウイスキーというコンセプトでリリースされたシリーズ。ナデューラシリーズには他に「オロロソ」「ファーストフィルセレクション」があります。

「オロロソ」は、その名の通りオロロソ・シェリー・カスク、「ファーストフィルセレクション」はバーボン樽の1stフィルを使った逸品。オロロソを飲んだのは何年前ですかね。銀座のとあるバーで。

振り返ってみると2015年7月の出来事でした。

「ファーストフィルセレクション」は、2017年最後のウイスキーでした。同年のウイスキーof the yearで銅賞。これもまた美味しかった。

オロロソやファーストフィルセレクションとまた違った趣旨でリリースされたのが今回いただいている「ピーテッドウイスキーカスクフィニッシュ」。グレンリヴェットに新しい風を吹かせる、まさかのピーテッドタイプなわけです。


ヘビリー・ピーテッド・カスクの調達
ピーテッド麦芽を使うのではなく、あくまでも伝統的なグレンリヴェットの製法に、他の蒸留所から仕入れたヘビリー・ピーテッド・カスクを使うという発想。これが個人的には非常にグッドです。

今年飲んだウイスキーの中に、同じような作り方をしたものがありました。
2月に飲んだイタリアン・シングルモルト・ウイスキーのPUNI ALBA((プーニ・アルバ)です。


プーニ・アルバは、アイラ島のピーテッド・カスクを使用していることを明言していました。人生初のイタリアン・ウイスキーでしたが、非常に美味でした。



焦げ感の強いアップルパイ
香り
アップルパイ、トフィー、瑞々しいシトラス、梨の皮

快活に舌の上で跳ねる、バニラ、ハニートースト、後半にかけてスモーキー

余韻
長くて複雑、スパイシーな印象もぐっと出てくる、荒削りなテクスチャーが舌に残って心地よい、終盤はやはりスモーキー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはオレンジピール。少しシナモン。ビターチョコレート。味はゼスティさが爆発。トースト感が強まり焦げた印象。ジュワーっていうより、チリチリっていう焦げ目。余韻はテクスチャーは細やかになる。でもしっかりとスモーキー。

総じて「焦げ感の強いアップルパイ」。あんまり褒めてないようにとられるかもしれませんが、非常に美味です。ドロップ・アップするといろんな表情が楽しめます。さすがはカスク・ストレングス。でも個人的にはストレートが好きですかね。ドロップ・アップだと、ちょっとゼスティさが強すぎる気もするので。

スモーキーでありながらフルーティでもある。うん、これが正しいかも。褒めてるって感じするし笑

さて、早いものでもう12月。そろそろ今年のウイスキー of the yearを選考しないと。今年は本当に難しいので、最後の最後まで悩むことになりそうです。

それでは。




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