The Double Single (Compass Box)
ザ・ダブル・シングル(コンパス・ボックス)
スコッチ・ブレンデッド
ノンチルフィルタード
ナチュラルカラー
46%
2019年始まりのウイスキーは、コンパス・ボックスによるザ・ダブル・シングル。
ということで、まずはコンパスボックスについて。
コンパスボックス社の創設者であり、コンパスボックスのウイスキーのブレンディングを全て一人で手がけているジョン・グレイサー氏は、あのジョニーウォーカーのグローバルマーケティングディレクターとして活躍していました。しかし自分自身のウイスキーを作りたいという情熱が高まり、2000年にジョニーウォーカーを離れコンパスボックスウイスキー社を立ち上げるに至りました。
彼が試みているのは、今までに無いアイデアで新しいスタイルのウイスキーを作り上げること。何とアメリカ人である彼は、現在ではロンドンに拠点を移しウイスキー作りを「アート」に見立て、最高の作品を作るべく日々ブレンディングに取り組んでいます。
彼のウイスキーに対する挑戦は既に多くの人々から賞賛を受けており、ウイスキーマガジン誌の「イノベーター(革新者)オブザイヤー」を4度も、またウイスキーアドヴォケート誌の「パイオニア(開拓者)オブザイヤー」を2度受賞するなど、その功績が広く認められています。また、彼が作り出したウイスキーは通算で40以上の賞を受賞するなど、世界中がその品質の高さを認めています。
武蔵屋さんの紹介文。
https://www.musashiya-net.co.jp/products/list.php?category_id=2374
コンパスボックスのオフィシャルサイトはこちら。
https://www.compassboxwhisky.com/
そしてこのザ・ダブル・シングル。多くの原酒を混ぜてブレンデッドウイスキーやブレンデッドモルトウイスキーが作られている昨今。そこにジョン・グレイサー氏が一石を投じるべくリリースしたのがこのザ・ダブル・シングル。つまり2つの蒸留所(モルト1種とグレーン1種)のみをブレンドして造られたという逸品。内面を焦がしたバーボンホッグスヘッドで熟成したグレンエルギン蒸留所を72%、同じく内面を焦がしたバーボンバレルで熟成されたガーバン蒸留所が28%使用されているとのこと。総生産数5,838本の完全限定品。
まず香り。
マーマーレード、オレンジピール、ミント。かすかに蜂蜜。オイリーな感じもする。
続いて味。
パイナップルというか、パイナップルのシロップというか。そしてバニラやバター、生クリーム、ナッツの甘み。果物をふんだんに使った生クリームのケーキを食べているような味わい。焦がし由来かわかりませんが、かすかに残るスモーク感がこれまた堪らんですね。シルキーな舌触りも素敵。総じて非常に個性的で印象的な味わい。癖になる。
余韻はエレガントな充実感。甘みが強く感じられ、意外にあっさりしていたりもする。
昨年のブルー・ハンガー 9th リミテッド・リリース同様に、早くもウイスキー of the yearの候補ですね、これは。
今年もウイスキーをたくさん楽しむ予定ですが、良いスタートになりました。ということで、今年もよろしくお願いします。
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