2024年9月22日日曜日

Balblair Aged 18 Years


Balblair Aged 18 Years
バルブレア18年

スコッチ・シングルモルト(北ハイランド)
ナチュラルカラー
ノンチルフィルタード
Alc.46%
輸入:ウイック

あれ、輸入が有限会社ウイックさんってことは並行輸入か?

バルブレア蒸留所は、創業1790年とハイランドではグレンタレット蒸留所に次いで歴史が古い蒸留所です。ゲール語で「平地の集落」という意味。1970年にハイラムウォーカー社が所有し、バランタインの主要原酒に。シングルモルトはなかなか市場に出回らない銘柄でしたが、1996年にアライド社からインバーハウス社に売却されてからはシングルモルトが市販されるようになりました。

映画『天使の分け前』のロケ地になったことでも有名。

現在はインバーハウス社のオーナー企業であるタイ・ビバレッジ社の所有となっています。

こちらがオフィシャルサイト。

そしてこちらが、日本の正規輸入代理店である三陽物産のサイト。


バルブレア18年はアメリカンオークのバーボン樽にて熟成後、1stフィルのシェリー樽(スパニッシュ・オーク)にて後熟。

Google Mapから

蒸留所は、北ハイランドのエダートンという街に位置しています。東に行くとテインの街がありますので最寄りの蒸留所はグレンモーレンジィ蒸留所ということになりますかね。

どちらも訪れてみたい蒸留所の一つです。



古き良き時代を思わせるバニラ+ドライフルーツ、そしてゼスティ
香り
バニラ、洋梨、ドライフルーツ、スミレ、シナモン

ドライフルーツ、ハチミツ、バニラ、ダークチョコレート、革

余韻
フレッシュでゼスティ、年数の割には若々しく弾けるがそれが決して若さ由来のものではないことを感じさせる、枯れ草


ドロップ・アップ(1滴加水)
重たいウッディさを兼ね備えたバニラの印象が香る。味わいは少し苦味を帯びながらも相変わらず柔らかくて甘い。余韻はよりゼスティで弾ける。スパイシーで長い。ストレートよりは少しウェッティになる。なんだかオールドボトルを飲んだ時のようなドライシェリーの後味。これはある意味でクセになる

得点 89点
ふむふむ。この蒸留所からリリースされているボトルが非常に高評価を受けていることはよくわかる気がします。実に丁寧で、古き良き時代を感じさせる味わい。欲を言えば18年という熟成時間にあたり、もう少し「エレガントさ」が欲しい気がしますね。とても美味しいんですが、私のような若造を黙らせてしまうほどの納得感というか、満足感というか、圧力というか笑

ある意味ではそれらが少し弱いので、「物足りなさ」に繋がってしまっているような気もします。美味しいことは間違いないのですが、もうワンプッシュ欲しい。これは多分本当に私の欲でしかないのでしょうが・・・。

https://amzn.to/3MU2fTr

それでは皆さん、良い夜を。

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2024年9月21日土曜日

Spearhead


Spearhead
スペアヘッド

スコッチ・シングルグレーン(ハイランド)
ロッホローモンド蒸留所
Alc.43%
輸入:都光

"Spearhead"とは、「先鋒」「槍の穂先」「先頭に立つ」といった意味の英語。

南ハイランド地方にあるローモンド湖は、面積がスコットランド最大。そのローモンド湖近くにある街・アレキサンドリアに所在するのがロッホローモンド蒸留所。

Google Mapから

こちらがロッホローモンド蒸留所のオフィシャルサイト。

一つの建物内に連続式蒸留機とポットスチルが設置されており、この蒸留所だけでモルトウイスキーもグレーンウイスキーも製造。そしてブレンディング、ボトリング設備もあるため独自に製造販売ができるということも特徴。これは、日本のウイスキーメーカーにも似たスタイルで、完全独立型と言ってもいいかもしれません。

ポットスチルもユニークで、ネック部分が連続式蒸留機の精留塔と同じような仕組みになっている「ローモンド型」と言われるポットスチルが計6基。※そのうち3基には棚段がない

そして通常のポットスチルも2基。

スチルの使い分けかどうかは分かりませんが、シングルモルトでもロッホローモンド、インチマリン、インチモーンといった色々な銘柄があります。

創業は1965年。もともとはキャラコの染色工場だったらしい。スコットランド最古を謳っていたリトルミル蒸留所(1772年創業)の第2工場としてスタート

2019年からヒルハウス・キャピタルマジメント社(香港)がオーナーに。そして現在はゴルフの全英オープン選手権THE OPEN公式ボトルとしても有名です。


ユニークすぎて、なかなか情報過多な蒸留所ですが(笑)、今回のスペアヘッドも結構な曲者。

ロッホローモンド蒸留所で作られたシングルグレーンで、100%大麦麦芽を使用してカフェスチルで蒸留されているそうです。これはニッカさんが作っている「ニッカ カフェモルト」に同じと言う認識で間違いないかと思われます。


バーボンバレルで熟成後、アメリカンホワイトオーク新樽で6ヶ⽉追熟。伝統的な⼿法のトースト樽(70%)以外に、⾚外線トースト樽(30%)も採⽤。

なんともこだわりが多い製品ですね。


ボトルデザインもレトロで可愛らしいです。これが日本では昨年秋にリリースされた新商品だなんて。


キャラメル・ウッドそして香ばしい麦
香り
キャラメル、ナッティ、ウッド、トースト、花

バニラ、りんご、オレンジ、ビスケット、クリーム

余韻
単調だが程よく長い、意外にスッキリ、香ばしい麦

得点 87点

グレーンらしからぬグレーン。連続式蒸留機で製造されているとはいえ、やはり原料が100%モルトということでグレーンウイスキーっぽいかと言われるとそうではありません。しかしモルトらしからぬモルトとも言えるかなと。これがどっちつかずで中途半端な味というわけでもなく、モルティな部分と樽由来のキャラメルやウッドがしっかりと味わえます。控えめに言っても「美味しい」です笑

ニッカのカフェモルトを以前飲んだ時に比べると「フルーツっぽい印象」は少ない気がしましたね。なんとなく。

是非試していただきたい一本ですね。



それでは皆さん、良い夜を。

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2024年9月16日月曜日

バードウォッチング:ライファー オグロシギ

連日の鳥トークすいません笑

昨日訪れた御手洗川にオグロシギが来ていると言う情報をいただき、もしかしたら会えないかなぁと言ってみました。

実はこの情報自体は、昨日訪れる前にいただいていて、昨日もオグロシギ目当てで行ってみたのですが見ることができず。

今日は9時以降畑に行く予定にしていたため、朝の8時過ぎごろに御手洗川へ。ただし、この時間帯は満潮のため、シギチの観察ならいつもは避けてた時間帯。見えなかったら、また夕方にでも行こうかなと思っていたそんな鳥見でした。


今日は中潮でそこまで満潮時も満ちていませんでしたが、干潟は姿を消しており。しかし、それが返って良かったのですが、なんと牡蠣棚の上で休んでいるシギの群れの一番手前が何やら大型ではありませんか!

上の写真、手前で牡蠣棚の上で休んでいるシギたちの様子。奥に見えるのは宮島です。


もしかすると、と思ってカメラを覗き込むと、一番手前の大きな1羽がまさにオグロシギLimosa limosa。昨日、野鳥図書館でいただいた情報通りでした。本当にありがとうございます。

一緒に休んでいるのはハマシギとトウネンたち。おそらく昨日、足元で給餌していた可愛らしい子達です。


ハマシギやトウネンとは違って、オグロシギはあまりお休みモードではありませんでした。終始起きていて、羽繕いを行なっている様子を観察させてくれました。



時折首を伸ばして水面に顔を近づける仕草をしておりました。バランスが取れなくなったのか、それとも水面の生物を狙っているのか。。。なかなか興味深い行動です。


しばらくすると、顔を埋めて眠りのポーズに。

wikipediaによると、オグロシギには3つの亜種が認められているようで、日本に旅鳥として訪れるのはそのうちL. limosa melanuroidesと言う東洋系のようです。

是非、毎年この地に訪れてくることを期待します。まずは無事に越冬地まで辿り着きますように。



それでは皆さん、良い夜を。

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2024年9月15日日曜日

バードウォッチング:秋のシギチ渡り

なんとも久しぶりに鳥見に。手元に残っている資料によると、約4ヶ月ぶり。これはやばいね笑

時節はシギチの秋の渡り真っ只中と言うことで昼間の干潮を目掛けて、まずはMFの一つである八幡川河口へ。


これが思いの外、シギチがいない・・・。ウミネコたちが500羽ほどと写真真ん中のセグロカモメが確認できたくらい。写真の真っ黒い鳥はカワウです。

かつ9月に入っても相変わらずの恐ろしい暑さに鳥たちも口を開けていると言う始末。これはバードウォッチングどころじゃないですね・・・。



こちらがセグロカモメ。おそらく雌。

周りのウミネコに比べて一回りも二回りも大きい体が非常によく目立ちます。が、この日確認できたウミネコ以外のカモメ類はこの1羽のみ。どこか痛めているのか、ウミネコたちと行動を共にしているようなしていないような。

目的のシギチはシロチドリが1羽確認できましたが、結構遠かった・・・。


これは遠くて詳しくはわかりませんでしたが、おそらく魚か何かの死骸を漁っているトビハシブトガラスたちが囲っている様子。


そして警戒心があまりないカワウが1羽、足元を必死に潜水しながら小魚を漁っておりました。瞬膜って改めて見ると怖い笑


その後、八幡川よりも廿日市市の御手洗川の方がシギチが熱いと言う情報をいただき、夕方御手洗川へ。


確かにこちらの方が八幡川よりシギチの数が多く、かつ近くで観察できました。上の写真はハマシギ。10羽弱ほどですが、本当に足元をうろちょろとしてずっと長い間観察させていただきました。


こちらはハマシギの水浴び風景。考えてみると、初めてお目にかかる光景でした。じゃぶじゃぶやってましたね、気持ちよさそう。



この小さな干潟にどこからともなく飛んできたのはトウネンの群れ。全部でこちらも10羽ほど。この群れとなぜか行動を共にしていたソリハシシギが1羽。


そして、そんなトウネンのうち1羽が足元のハマシギたちと行動を共にしていて、さまざまなシャッターチャンスをくれました。



ハマシギやソリハシシギよりもだいぶ短い嘴を砂泥の中に突っ込む様子が印象的。なんて可愛いんでしょうか。


こちらも1羽だけですが、ここではお馴染みのキアシシギも確認できました。遠くの牡蠣棚の方から仲間の声が聞こえ、しばらくするとそちらに飛んでいったので複数で今年も来てくれているようです。キアシシギを見るとなんだか落ち着きます。今年も来てくれたんだなぁって感じがすごくする鳥です。

そんな感じで、久しぶりの鳥見もずいぶん楽しむことができました。やっぱり渡りのシーズンって面白いですよね。これはもう少し頻度を上げないとなぁ。


今日確認できた鳥たち
マガモ、カルガモ、キジバト、カワウ、アオサギ、コサギ、シロチドリ、キアシシギ、ソリハシシギ、イソシギ、トウネン、ハマシギ、ウミネコ、セグロカモメ、ミサゴ、トビ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、シジュウカラ、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ、ハクセキレイ、カワラバト
以上、24種(外来種1種含む)

https://amzn.to/3XtgnHZ


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2024年9月14日土曜日

BAR:神戸The Nineteenth Barさんにて

神戸The Nineteenth Barさんにて。


ARTIST #11 
Compass Box Pentalogy Wonder 2021 Release 
アーティストNo.11 コンパスボックス ペンタロジー ワンダー 2021リリース

スコッチ・ブレンデッドモルト
ラ・メゾン・ド・ウイスキー
Alc.52.4%

詳しい説明は、以下のサイトがわかりやすく紹介してくれておりました。英語ですが。
The Artist Range is a yearly range of independently bottled single malts and whiskies, released by French whisky giant La Maison Du Whisky. For their 11th Artist Range, they found Scottish master blenders Compass Box willing to bottle a range exclusively under the Artist #11 label, which has resulted in five truly amazing blended Scottish malts: Confidence, Fortitude, Generosity, Wisdom and Wonder, together known as the Compass Box Confidence Artist #11 Pentalogy. The artworks adorning the five bottles are created by surrealist artist Charlotte Massip. She draws inspiration from the anatomic drawings of Vesalius, the machines of Leonardo da Vinci, and Dürer’s engravings. By combining historical references and modern elements, a unique contemporary work arises. Only 966 bottles of Compass Box Confidence Artist #11 have been released.

アーティスト・シリーズは、フランスのウイスキー大手ラ・メゾン・ド・ウイスキーが毎年リリースする、インディデント・ボトラー・シングル・モルトとウイスキーのシリーズです。11番目のアーティスト・レンジでは、スコットランドのマスター・ブレンダーであるコンパス・ボックスが、アーティスト#11ラベルの下で独占的にこのシリーズを瓶詰めする意欲があることに気づき、その結果、自信、不屈の精神、寛大さ、知恵、そしてワンダーとして知られる5つの本当に素晴らしいブレンデッド・スコットランド・モルトが誕生しました。コンパス ボックス・コンフィデンス・アーティスト#11ペンタロジー。 5 つのボトルを飾るアートワークは、シュルレアリスム・アーティストのシャーロット・マシップによって作成されました。彼女は、ヴェサリウスの解剖図、レオナルド・ダ・ヴィンチの機械、デューラーの彫刻からインスピレーションを得ています。歴史的な参照と現代的な要素を組み合わせることで、ユニークな現代的な作品が生まれます。コンパスボックス・コンフィデンス・アーティスト#11は966本のみリリースされました。
Compass Box Wonder consists of two ‘very old’ single malts: a Highland malt makes up 66% of the blend, and the other 34% is an island single malt. Wonder is a peaty whisky, with earthy and medicinal notes.  
コンパス ボックス ワンダーは2つの「非常に古い」シングルモルトで構成されています。ハイランドモルトがブレンドの66%を占め、残りの34%はアイランドシングルモルトです。ワンダーはピーティーなウイスキーで、土の香りと薬のような香りが特徴です。

Google翻訳による和訳ですが、かなりクオリティ上がりましたよね。上から目線ですいません笑

"Pentalogy"とは「5部作」と言う意味で、その名の通りこの"Wonder"を含む5種類が同時にリリースされています。

・Confidence
・Fortitude
・Generosity
・Wisdom
・Wonder

そして補足すると、このシリーズはラ・メゾン・ド・ウイスキーの創業65周年のために作られたものだそうです。

また、ネットで情報を漁っていると、この"Wonder"は、どうやらタリスカーがキーモルトとして使われているそうです。もう一つのハイランドモルトも非常に気になります。


さて、そんな"Wonder"の味わいですが、これがまた本当に素晴らしい。アンティーク感が漂う「古き良き時代の」シェリー、ウッドが印象的で土っぽさや薬品のニュアンスがバランスよく伝わってきます。

80年代以前のオールドボトルで感じられるような特徴。それを現行品のボトルで表現していると言うのが大変貴重だと思われます。

マスターにオススメして頂かなかったら多分手を出していなかっただろうボトル。素晴らしい出会いでできました。改めて感謝です。


それでは皆さん、良い夜を。

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