6月10日、第3回 Hatsukaichi Whisky Freaks を開催いたしました。
改めてHWFとは「廿日市のウイスキー狂信者たち」の意味。皆でお金を出し合って高価なウイスキーを購入し、そのウイスキーについて勉強しながら味わう集まりです。わかりやすく言うと、ウイスキー好きが集まってボトルを購入して飲むと言うサークルみたいなものです。
The Cooper's Choice
Single Cask Release
Blair Athol 2009
Blair Athol 2009
Sauternes Cask Finish
ザ・クーパーズ・チョイス ブレア・アソール2009 ソーテルヌ・カスク・フィニッシュ
ザ・クーパーズ・チョイス ブレア・アソール2009 ソーテルヌ・カスク・フィニッシュ
51.5% , Cask Strength
Matured : 11 years
Non-chillfiltered
Natural Colour
1 / 288 bottles
Matured : 11 years
Non-chillfiltered
Natural Colour
1 / 288 bottles
第3回Hatsukaichi Whisky Freaks(HWF)のボトル。今回のテーマは「ソーテルヌの甘い誘惑」ということで、厳選したボトルから投票によりこのブレア・アソールが選ばれました。
https://www.vintagemaltwhisky.com/ |
ザ・クーパーズ・チョイスは、The Vintage Malt Whisky Company Limited(ザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー・リミテッド)がリリースしているシリーズ。
同社はボウモア蒸留所で20年以上ゼネラル・マネージャーとして務めたブライアン・クルック氏によって、1992年にグラスゴーのバーズデンにて創業。
「クーパー」とは樽職人のことで、ラベルに樽造りの様子が描かれた「ザ・クーパーズ・チョイス」シリーズは、同社の代表的ブランド。ブライアン氏によって選び抜かれた樽ごとにカスク・ストレングスもしくは46度 or 43度でボトリング。
またザ・ヴィンテージ・モルト・ウイスキー・カンパニー・リミテッド社からは他に次のようなブランドがリリースされています。
Finlaggan フィンラガン アイラ・シングル・モルト
Islay Storm アイラ・ストーム アイラ・シングル・モルト
The Ileach ジ・アイリーク アイラ・シングル・モルト
Smoke Stack スモーク・スタック ブレンデッド・モルト
Glenalmond グレンアーモンド ハイランド・ブレンデッド・モルト
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g186566-d2043577-Reviews-Blair_Athol_Distillery-Pitlochry_Perth_and_Kinross_Scotland.html |
次にBlair Athol(ブレア・アソール)について。
南ハイランドに位置する蒸留所。創業1798年。ゲール語で「新しいアイルランド(の平野)」の意。名前の由来となったアソール公爵のブレア城は、蒸留所から12〜13kmほど北に行ったところにあり、昭和天皇が皇太子時代に滞在したことでも知られている。
テイ川周辺にはかつて30近い蒸留所があったが、現在はブレアアソールとエドラダワー、アバフェルディくらいしか残っていない。
蒸留所の所有者はピーター・マッケンジー社(ホワイトホースの生みの親)、アーサー・ベル社(ベルの生みの親)などを経て、現在はディアジオ社。※1932年〜1949年は閉鎖
現在はベルの主要原酒。
発酵槽:ステンレス製で円型×6基
※かつては四角い形をしたユニークなものも使っていた
ポットスチル:ストレートヘッド型×4基
仕込水:ベンヴラッキー山から流れ出るオルト・ダワー川(テイ川の支流)の水
※オルト・ダワーとは「カワウソの小川」の意
「花と動物シリーズ」でもラベルにカワウソの姿がデザインされている。
そしてソーテルヌ・ワインについて。
ソーテルヌ (Sauternes)は、フランスのAOCワインの1つ。ガロンヌ川左岸のコミューンであるソーテルヌとその北に続くボンム、フォルグ、プレイニャック、バルサックの5つの村で生産される。セミョン種とソーヴィニョン・ブラン種のブドウで作られる貴腐ワインで、極甘口で蜂蜜のような香味を持ち、デザートワインとして味わわれている。有名な生産者としてはシャトー・ディケム(Château d'Yquem)が挙げられる。ソーテルヌも1855年に、メドックと同様に格付けが行われ、特別1級Grand premier cruにシャトー・ディケムが、1級Premier cruにシャトー・ラ・トゥール・ブランシュなど11の生産者が、第2級Deuxième cruにシャトー・ド・ミラなど13の生産者が選ばれている。なお、この5村のうちでいちばん北にあるバルサックBarsac村(面積1448ha, 人口1948人)は、独自のAOCバルサックを持っており、格付けワインはACバルザックかACソーテルヌのどちらを名乗ってもよく、双方が市場に出荷されている。
最後はテイスティング・コメントです。
香り
ソーテルヌワインを彷彿とさせる甘やかさとレモンのような爽やかさ
味
ボディ感(特にオーク)が強く、思っていたよりソーテルヌ感は薄い印象でしたが、徐々に南国フルーツの甘さが出てきて個人的にはパイナップルのような感じがありました。少しスパイシーなヒリヒリが奥から込み上げてきます。ジンジャーという表現が良いのかどうかといったところ。
余韻
程よく長い。緩やかな波が2~3度押し寄せてくる
いやぁ、楽しかったなぁ。次回、第4回にも乞うご期待。
それでは皆さん、良い夜を。
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