2020年11月12日木曜日

The Story Of Spaniard


The Story Of Spaniard
ストーリ・オブ・スパニアード

スコッチ・ブレンデッドモルト
ノンチルフィルタード

コンパスボックス社
43%

スペインへのソウルフルな
愛が溢れるブレンデッドモルト
武川蒸留酒販売さんによる説明。これが非常にわかりやすいです。
コンパスボックス社のスタンダードシリーズである「シグネチャーレンジ」に新たに加わった「ストーリーオブスパニアード(スペイン人の意)」のご紹介です。この新定番商品はジョン・グレイサー氏が、その昔南スペイン地方を旅した時に初めて飲んだシェリーワインの品質に感動し、そんなシェリーの影響が反映されたスタイルのウイスキーを作ってみたいと長年思っていた構想が実現したものです。

使用しているモルトの48%がシェリー樽、25%がスペイン産の赤ワイン樽で熟成され、まさに彼のスペインへの思いを表しています。公表されているレシピは、アベラワー村にある蒸留所のファ-ストフィルシェリー樽が40%、ティーニニックのスペイン産赤ワイン樽が25%、ディーンストンのリフィルシェリー樽が8%にホッグスヘッド樽が7%、グレンエルギンが5%となっています。
リッチなドライフルーツフレーバーに赤ワイン、チェリー、ライトなカカオ、ボディはリッチでバニラからベリー&チェリー、スパイス、フィニッシュはスパイシーでビターに長く続きます。全体的にリッチだが、ネガティヴなテクスチャーは少なく、シェリー樽と赤ワイン樽が嫌みなくマッチしていて飲み飽きることなく楽しめます。

<テイスティングノート>
ソフトで贅沢なフルフレーバーで、シトラス系のピール、赤ワインにスパイス、フィニッシュは長く、リッチなバニラやパンナコッタと熟したベリー系&チェリー。

Scotch Whisky Maker
ジョニー・ウォーカーのグローバルマーケティングディレクターとして活躍していたジョン・グレイサー氏が"Scoth Whisky Maker"としてコンパスボックス社を立ち上げたのは2000年のこと。比較的手を伸ばしやすい価格帯のウイスキーをリリースしているメーカーだと思います。

おかげさまで私もコンパスボックス社さんのウイスキーには、これまでも度々お世話になってきました。中でも2019年の年明けウイスキーとなったDouble Single(ダブル・シングル)は、パイナップルの味がする非常に美味な逸品でした。同年のウイスキー of the yearの銀賞にもなりました。


シェリー樽の心地良さが存分に
こちらがオフィシャルサイト。

シェリー樽だけでなく、赤ワイン樽を使っていることが味噌だと私は思います。シェリー樽100%を歌ったシングルモルトは多々ありますが、テクスチャーという意味ではなかなか癖の強い代物が多い。比較的、このスパニアードは、強すぎると雑な印象を与えてしまうテクスチャーが非常に細かい。これはシェリー樽ではなく赤ワイン樽によるものなのかなーと思います。

数年前に飲んだNomad(ノマド)というアウトランド・ウイスキーはシェリーが前に出過ぎてテクスチャーがざらざらな印象でしたが、このスパニアードは非常にきめ細かい。シルキーな印象すら受けます。


シェリー樽の心地良さが存分に
さてテイスティング。

香り
シェリー、ドライ、赤ワイン、ひだまり、黄色い花、ココア

リッチ、重厚感、シェリー、シトラス、シュガー、シガー、ちょっぴりスパイシー

余韻
シルキー、ドライ(シルキードライとかいう洗濯機のボタンがある気がする...余談ですが)、軽やか、爽やか、ビターチョコレート

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはシェリーっぽさが前に。味はスムーズになりますね。リッチ感や重厚感が少し軽くなってしますが、幹は変わらない。余韻はビターチョコレートにオレンジピールが入ってくる。オレンジピールが個人的に苦手なのでストレートがオススメ笑

最後にグッとオレンジやシトラス系の甘みが来ます。これはドロップ・アップならではかも。多分、一般的にはドロップ・アップの方がオススメな気がします。オレンジピールが好きではない方は是非ストレートで笑






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