2020年5月23日土曜日

Old Particular BRAEVAL 15 Years Old


Old Particular BRAEVAL 15 Years Old
オールド・パティキュラー ブレイヴァル15年

シングルモルト・スコッチ
by Douglas Laing(ダグラス・レイン)
シングルカスクシリーズ
リフィル・シェリー樽(DL11562)
全377本
48.4%
ノーカラーリング
ノン・チルフィルタリング
蒸留 2001年5月
瓶詰 2016年11月

ボトルに書かれているテイスティングコメント(和訳はだいたい)
香り  クリーミーなトフィ、熟したダークフルーツ(プラムやイチジク)、黒砂糖 
味 口中を漂う穏やかな柔らかいフルーツ、ココア、スパイシーな樽    
余韻 スターアニス(トウシキミ)やシナモンのスパイス、その後ダークチョコレート、長い余韻でフィナーレをむかえる

DOUGLAS LAING
フレッド・ダグラス・レインによって1948年に設立されたダグラス・レイン社ビッグ・ピートティモラス・ビースティーなど数々のウイスキーを輩出するインディペンデント・ボトラー(独立瓶詰業者)です。








OLD PARTICULAR
そんなダグラス・レイン社の「オールド・パティキュラー」シリーズは、和訳すると「古い特定の」という意味。

ダグラス・レイン社のオフィシャルサイトでは次のように説明されています。
https://www.douglaslaing.com/our-whisky/exceptional-single-casks/old-particular/
OUR OLD PARTICULAR SINGLE CASKS ARE A PARTICULARLY SOUGHT-AFTER RANGE OF INDIVIDUALLY-SELECTED SINGLE MALT AND SINGLE GRAIN SCOTCH WHISKIES FROM ALL OVER SCOTLAND.
私たちの「オールド・パティキュラー・シングル・カスクス」は、スコットランド中から個別に選択されたシングルモルトとシングルグレーンの特定の範囲内に収まっています。
Old Particular is a particularly unique series of individually hand-selected, aged Single Cask Single Malts and Single Grains from all over Scotland. Each is bottled exactly the way the Distiller intended: without colouring or chill-filtration, and at high alcohol strength. This combination allows the cask to retain the naturally present oils, fats and enzymes in the spirit that enhance the quality of the nose, the mouthfeel and flavour profile of the Whisky. Keeping the spirit “as natural as it gets” allows you to experience the Whisky straight from the cask, transporting you to a dark, damp Distillery warehouse with every sip.
「オールド・パティキュラー」は、スコットランド各地から集められた、個別に選択され、熟成されたシングルカスクのシングルモルト・シングルグレーンの、特にユニークなシリーズです。それぞれは、蒸留者が意図したとおりに瓶詰めされます。着色や冷却ろ過は行わず、アルコール度数は高くなります。この組み合わせによりカスクは、天然に存在する油、脂肪、酵素をスピリットに保持し、ウイスキーの香り、口当たり、風味のプロファイルを向上させることができます。 「自然のまま」の精神を保つことで、あなたに樽そのままのウイスキーを体験させ、一口飲むたびにあなたを暗い湿った蒸溜所の倉庫へと導くことができます。
だいたいこんなことが書かれています。

ブレイヴァル蒸留所

  • かつてBraes of Glenlivet(ブレイズ・オブ・グレンリヴェット)と呼ばれていた
  • 1994年に現在のブレイヴァルに改名
  • カナダのサム・ブロンフマンが、有名なグレンリヴェットにあやかろうと命名
  • 創業1973年
  • 現在のオーナーはペルノ・リカール社(2001年〜)
  • 標高約350mでスコッチウイスキーの中でもっとも標高の高い蒸留所
  • 熟成庫を持たず、アルタベーン同様にキースにあるシーバス社の集中熟成庫で熟成
  • ポットスチルはボール型で初留2基、再留4基
  • 初留釜の加熱はエクスターナルヒーティング・システム
  • 2002年に一度閉鎖、2008年から復活
  • 生産量は年間350万リットル
以上は、すべて土屋守氏の「シングルモルトウィスキー大全」から。

Google Mapから

クリーミーでスパイシー、ローズヒップティーを思い出す
香り
クリーミー、シナモン、ミント、夏の瑞々しい果物、爽やかなシュガー

スパイシー、ココアパウダー、オーキー、ベタつき

余韻
非常に長い、スパイシー、チョコレート、ローズヒップティー

ドロップ・アップ(1滴加水)
香りはクリーミー、少しバニラ、シュガー感が強い。味は相変わらずスパイシーでオーキー。ベタつきはおさまる。余韻は短くなりスパイシー感が薄くなる。ローズヒップティー感が強まる。

ロック
たまにはロックもいいよね、ということで。香りは果実感やココア感が前面に出てくる。口当たりはよりクリーミー。チョコレート。余韻は引き続き長い。甘みが全体的に印象的になり、スパイシーは薄らいで飲みやすく、スウィートな印象

ということで、ストレートでも美味しいし、ドロップ・アップでも楽しめるし、ロックでさらに違うお酒になったような印象を受ける、非常に素晴らしい1本かと。個人的にブレイヴァルは、現存するスコットランド蒸留所の中で、飲んだことがない数少ない蒸留所の一つ。最近世界的に増えている新興のクラフト蒸留所を除けば、本当に飲んだことがない蒸留所というのはほぼなくなっていましたね。5年くらい前に、「スコットランドに現存する蒸溜所のウイスキーをすべて飲む」という目標を自分の中で作ったのですが、それはおそらく達成間近です。性格が不真面目なので、あと幾つ蒸留所が残っているのか、わかりませんが笑 まー、記録はとってあるので気が向いたら集計して割り出してみたいと思います。


ブレイヴァルと言えば、The Oceansシリーズから出された「ブレイズ オブ グレンリベット 23年 1994年」が私の中では鮮明に印象付けられています。

https://mukawa-spirit.com/?pid=134475706
この印象が強く、「高級なウイスキー」というイメージがずっと離れないんですわ。OB(オフィシャル・ボトル)もいまのところ出されていないようなので、これからもボトラーズものに頼らんといけませんね。しかし、ブランディングという視点ではこういうマニア向けの戦略も捨てたものではありません。しかし、なかなか高価なウイスキーなので、私個人としては「コロナウイルスによる外出自粛を頑張った自分へのご褒美」と位置付けております笑



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